別荘へ行ってきました
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すでに下落分の元はとりました
別荘と言っても、もう二十年以上前に買ったリゾートマンション。十万円で買えることで有名なリゾートマンションの並ぶ新潟県の湯沢町です。価格は購入時の数十分の一になってしまいましたが、今までに四百泊程度は滞在しているので、すでに元は取った計算。
リゾートマンションは、その価格の下落率からネガティブな話題になることが多いのですが、別荘として日々使うことには何も困らないのが実情です。
ほとんど使用されていない物件ばかりなので、古くてもレトロクラシックな真新しい部屋ばかり。一度見学をすると、空き家問題などで時々テレビ番組に出てくるゴミ屋敷とは、比較にならない新築同様の内装に、きっと驚くことでしょう。
ずっと管理費を支払わなければならないから負債だ、と言われても、満足して使っている私にはピンときません。
築古マンションやタワマンも同じ
都内に建つ築五十年のマンションだって同じことが起きます。最近はリフォーム物件が流行っていますが、築五十年くらいのマンションを買ってリフォームして住んでいる人たちも、三十年後には築八十年を超えるマンションを抱えて、売るに売れず管理費や固定資産税をずっと支払い続けることになります。でも、満足して住み続けている分には何も困りません。
タワーマンションも同じ。
あのような高層マンションの維持費は、一般的なマンションと比較すれば、数倍の修繕費がかかることは、高層建築専門の職人さんや足場の設置のことを考えただけでもわかります。
それでも売り出し時の管理費は、一般的なマンションと同じ程度。十年、二十年経った時のことを考えると、修繕費用がどのような額になるのか、想像しただけでも恐ろしくなります。
リゾートマンションの管理費は月一、二万円程度だから、少し前の携帯電話の料金くらい。格安SIMに変えてしまえば、維持費が捻出できる程度なので、それほど大変というわけでもありません。
思い出の積み重なる豊かな時間
春、夏、秋、冬それぞれの時期に数日程度訪れて、四季の移ろいを楽しめるというのは良いものです。
別荘には家族と過ごした時間が濃密に重なっていて、自宅と同じくらい重要な場所となっています。肝心の子供達は、生まれた時から別荘があるせいか、別荘というものに憧れも期待もなく、全く関心を示さないので、最近は夫婦で訪れることが多く、その点が少し残念です。
別荘は自然の中で、豊かな時間の過ごし方を学ぶことが出来る空間なのですが、働くようになって、理不尽な環境で揉まれるようになるまでは、この空間のありがたさを認識できるようにはならないのかなと思っています。
別荘を買っても売ることができない、というのは本当のことですが、それは自分の学歴や職歴や家族や生まれ育った環境を変えられないといったことと同じことで、これを死ぬまで維持して大切に使うのだと、家族と共に生きる気持ちと同様に別荘のことを考えれば良いのではないかと思っています。
国の対策が遅すぎる
子供たちにしても、いらなければ相続放棄をすれば良いし、放棄したとしても道義的な責任は残りますが、これは、別荘に限らない、全国に広がる空き家問題と同じ内容なので、国家が早くその対策を策定すべき事項と考えています。
自治体も高額な固定資産税や町民税を引き下げもせずに取り続けるのであれば、各地の旅館ホテル業界と民泊の運営スキームを構築して、人を呼び込む工夫をすれば良いのに、都会のマンションでの民泊の一律禁止の真似をして、人の集まらなくなった町なのに民泊を禁止にし、せっかくのチャンスを自ら潰してしまう。
最終的に空き家は全て自治体が処理をすることになるにも関わらず、ここで変わることを選択せずに、横並びで自ら動こうとしない。
と、いろいろ思うところはありますが、私が生きている限りは、自宅と別荘を行き来する生活を楽しむと思いますし、とりあえず年金が破綻さえしなければ、維持費もその範囲内でなんとかなるだろうと考えています。