東海道五十三次18日間ひとり歩き Day1 日本橋ー品川ー川崎 27k
東海道五十三次 一日目
日本橋ー品川ー川崎
歩行距離 歩行距離27キロ
一日の歩数 33382歩
目次
日本橋出発
五街道の起点、日本橋の最寄駅は三越前駅だ。三越前駅で降りて階段を上ると、高速道路に貼り付けられた、日本橋の文字が目の中に飛び込んでくる。
日本橋までくれば、周りにツーリストが大勢いる。スマホを持って写真を撮っていたら、写真を撮りましょうか、と、欧米からの旅行者に声をかけられる。私はツーリストに見えている、ということに安心する。大きなザックを背負って、スポーツタイツを履いていれば、たしかに仕事中には見えない。
日本橋を出発して、京橋方面に向かって歩き始める。オリンピックを控えているからか、ここのところの好景気を反映して、新しいビルが次々と建っている。高島屋も見違えてしまうほど身綺麗だ。目の前の歩道も白く幅広い。
銀座通りは東海道
銀座通りを東海道と考えて歩いている人は、ほとんどいない。京橋を越えて銀座に入ると、テンポよく直進することが難しくなる。観光客がスマホを見ながら直進してくるので、左右に避けなければならない。重荷を背負って右左に体重を移動すると、マメに重力が集中して痛い。
心配性から、靴の中敷をより柔らかいものに変えたのは良いが、おそらくそれが原因でマメが出来た。新しい中敷が滑るので、靴下の裏にゴムがついたものを買ったが、その足底のでっぱりで、マメが余計に膨らんだ。今まで全く問題がなかったのに、余計なことをして、問題が起きる。自分の定番、というものを作ったら、あまり変えない方が良いのかも。でも、工夫、新しいことへの挑戦をしなくなれば、それも問題だ。失敗してもそこから学べば良い、と、そんなことを考えているうちに、新橋を通過する。
高輪大木戸
この辺りは三年前まで住んでいたときの地元なので、新鮮味が全くない。東京に住んでいる限り日本橋から品川辺りまでは、ちょくちょく訪れる地域だろう。高輪の大木戸までが江戸、というのも、感覚的によくわかる。
品川駅前を過ぎてしばらくすると御殿山。そこから旧東海道北品川の宿が始まる。ここから先は品川シーサイドにあるイオンへ行く時によく自転車で通った。おまけに先月まで、通勤していた。なので北品川の踏切は毎朝車窓から眺めていた時と同じ風景だ。
鈴ヶ森
鈴ヶ森の処刑場の手前、品川区民公園のベンチに腰掛け、痛みが増してきた足のマメを見てみる。幸いそれほど水は溜まっていないようだ。もってきた針をブスっと刺してみるが、何も出てこない。なんだか損した気分。右足だけ、他にもいくつかマメができている。一ヶ所出来ると、そこをかばうような歩き方になり、他の箇所が当たるようになる。
鈴ヶ森刑場の先は川崎に向かってまっすぐに伸びる国道だ。羽田空港まで家族で自転車で行った時に通った道だ。九月中旬なので、日陰に入れば涼しいが、太陽の直射光を浴びて歩いていると、熱中症になりそうだ。
多摩川
マメの痛みを避けるように足のつき方を工夫しながら歩いていると、前方に橋へと向かう坂道が見えてきた。多摩川だ。
多摩川を渡り右手の川崎駅方面に旧東海道は伸びていく。しばらく一緒だった国道から分かれ、川崎宿へと入っていく。東海道かわさき宿交流館、というものがあり、その中を見学することを楽しみにしていたのだが、祝日の翌日で休館日だった。残念。でも、身体中汗まみれで、この状態で見学することは、あまり現実的では無かったと、後から思う。
初日は少し短めの十八キロとしたつもりだったが、実際には二十三キロ歩いた。お墓参りでの遠回りは、一キロもないと思うが、少しずつロスしているのだろう。
初日は川崎まで
初日を終えての感想。歩き旅は、歩くことこそが第一の目的になる。旅行中、博物館のような場所を訪れることが好きなのだが、そうした余裕は無い。どちらかと言うと、マラソン大会に出ているときのような気分だ。今日は距離が短かったことはあるが、途中で固形物を食べたいと思わなかった。コンビニでスポーツゼリーと飲料を買って飲んだだけだ。これが四十キロになった時にどうなるのか。まだわからない。しばらくは二十数キロの歩きが続く。その中で、昼食の取り方が決まってくるだろう。また歩き方も慣れてくれば変わってくるだろう。
ホテルに入り、まずは洗濯。少し横になって、その後、焼肉店。隣のコンビニで明日の朝の食事を購入。そしてブログのアップ。しばらくこの生活が続く。
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