東海道五十三次十八日間一人歩き ② 歩く準備 靴が一番大事
18日かけて、一人で東海道を歩きました。東京日本橋を出発して京都三条大橋まで。準備する上で一番気を使ったのが、靴の選択です。慎重に準備したはずでしたが、結果的にはマメだらけ。靴選びは、本当に難しいと思いました。
目次
東海道歩きはマメとの戦い
東海道を歩く上でもっとも重要な装備は靴です。靴がすべてに優先します。
日頃、マメができない人でも、三週間近く毎日連続して数十キロを歩けばマメはできる、と思います。
私は日頃から、少なくとも毎日十キロくらい歩きます。でも日常生活の中で、マメが出来たことはありません。
トレッキングも好きなので、日帰りで山道をトレッキングシューズで歩きますが、やはりマメは出来ません。
しかし、そんな私でも、東海道を歩いているときには、マメが出来ました。
事前に東海道歩きのブログをいくつか読んでみましたが、ほとんどの方がマメに悩まされているようです。
そこで、事前に荷物を背負って、家の周りをトレッキングシューズで歩いてみました。履きなれたトレッキングシューズです。数年来使用しているもので、マメなど出来たことがないシューズです。
事前に中敷を変えてみました。舗装路を歩くので、柔らかい中敷きのほうが良いと思い、柔らかい中敷きを新しく買って、入れ替えたのです。
でもこれがいけなかったのかもしれません。一日歩いてみたところ、マメができそうになりました。そこで、もったいないとは思いましたが、もともと入っていた中敷きに戻しました。
そのような事があったので、日本橋から歩き始めるときには、すでに小さなマメのようなものは出来ていました。
しかし、実際に歩き始めると、事前にできていたところ以外にも、最初の二日で大小七ヶ所くらいのマメが出来上がっていました。
マメはマメを生みます。
一つマメができると、そのマメをかばうように歩きます。するとその影響で別のところにマメができます。次から次へと連鎖反応で、マメが足裏のいたるところで産声をあげるのです。
マメができると、痛むので、自然と痛いところをかばうような歩き方になります。足の裏だけでなく、足全体の地面への着き方が変わるので、歩き方が変わります。
すると、不自然な歩き方になるためでしょう、筋肉痛や、腰痛の原因になります。
たかがマメと、日ごろ気にしていない人でも、六百キロも歩くのであれば、要注意です。
何はさておき、まずは靴選びです。足にあった靴を選んだかどうかで、旅がうまくいくかどうかが決まります。
防水のジョギングシューズがない
靴底が柔らかいもの。これがベストです。
すると、必然的にジョギングシューズを選ぶことになります。
しかし、防水のジョギングシューズがないのです。なぜか売っていないのです。
特に最近は軽量メッシュタイプの素材がジョギングシューズには多いのです。
しかし、メッシュタイプだと雨が筒抜けです。
靴の上から防水スプレーをかけてもまるで意味がありません。靴下に防水スプレーが浸透します。
雨の降らない季節であれば、それほど気にしなくてもよいのかもしれません。しかし、ジョギングシューズを履いて雨の中を歩くと、足は無残な状態になります。
足の皮がふやけて、翌日にはマメが出来やすいところの皮膚が破けることでしょう。
トレッキングシューズは底が硬い
防水性を優先すると、トレッキングシューズになります。
しかし、トレッキングシューズの靴底は、硬いのです、
山道は土や岩、石などの自然物で出来ています。草が生えている中をズカズカと歩いていくので、足を守るように出来ています。
靴底は固く、少しくらいの砂利道で、足を捻りそうなところでも、しっかりと大地に噛んで、滑りません。
しかし、東海道のほぼ全ては舗装路です。土や岩がむき出しなのは、箱根峠や鈴鹿峠のほんの一部です。ほとんどが舗装路です。
舗装路にトレッキングシューズは合いません。
山歩きのときも、家から山道まで、舗装路を歩きます。その程度ならいいのです。
六百キロの間、トレッキングシューズを履いて歩くと、マメができます。そして、腰を痛めます。
一日二日なら良いのです。これを一週間続けると、腰に来ます。
防水のジョギングシューズが売っていないので、仕方なく数年来履きなれている、トレッキングシューズを履いて、出発しました。しかし、それでもマメができました。
三日目に、靴底の柔らかい防水のトレッキングシューズを平塚のららぽーとで購入して、履き替えました。一週間くらいは調子よく歩けました。しかし、名古屋についたところで、腰痛になってしまいました。
中敷きを別に買ってクッション性を高めてみました。それもあまり効果はなかったようです。
四日市まで我慢して歩きましたが、耐えきれなくなって、ジョギングシューズを新たに購入しました。
雨が降ると靴の中が水浸しです。防水スプレーはなんの役にも立たないので、ガムテープを上から張ってしのぎました。見た目はひどいものです。
あとは防水の靴下くらいしかない
京都についてから、アウトドアショップで防水の靴下を見つけました。靴の中で履くものです。しかし、買ってからは雨の中を履いて歩くことがなかったので、結局試していません。
クッション性の高いウォーキングシューズを探して、防水スプレーを掛ける方法もあるかと考えました。
しかし、長距離ウォーキング向きにできていると思える靴がありません。
都市部を散歩程度に歩くことしか考えられていない靴ばかりです。
防水ジョギングシューズがなければ雨の少ない季節を選ぶしかない
結局、靴の問題を解決するベストな方法は、雨の降らない季節に歩くことです。
春から梅雨前の季節。四月から五月ころ。または、台風シーズンの終わった、十月から十二月にかけてでしょうか。一月から三月の寒い時期も、太平洋側は晴れの日が続くので良いかもしれません。
すると、九月から十月の台風、秋雨前線の停滞する時期に歩いた私がアホだった、ということだったのかもしれません。
真夏は別の意味でやめたほうが良いと思います。熱中症になること間違いなしです。都市部を外れると、東海道に日陰はほとんどありません。
松並木も観光用にあるだけで、人の歩く歩道上に日陰を作ってくれる松並木はほとんどありません。
そう考えると、東海道歩きをするなら、十月から五月くらいまで、秋から春先にかけてが良い、ということになります。
中山道一人歩き 7日目 和田宿 和田峠 下諏訪宿
東海道五十三次十八日間一人歩き よかったルートベスト3
中山道一人歩き 5日目 坂本宿、碓氷峠、軽井沢宿、沓掛宿、追分宿(御代田)
人生100年時代は街道歩きを楽しもう
コメントを投稿するにはログインしてください。