高層のタワーマンションに住むということ

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18階だと網戸なしの窓全開

タワーマンションが大流行の昨今ですが、以前30階建ての18階に住んでいたことがあります。

18階と言っても、公園を挟んだ目の前に14階建てのマンションが建ち、その周りにも同じ高さのマンションが建ち並び、公園の木々も7階くらいの高さまで伸びていましたので、それほど高いという気はしませんでした。

蚊が飛んでこない

18階ほどの高さにもなると、夏になっても蚊の一匹も飛んできません。網戸もなく、戸を開けっ放しにしていても、蚊も虫も飛んできませんので、手足が痒くなることもなく、とても快適に住んでおりました。

周りには高い建物もなく、部屋で寝転んでいると、空に浮かぶ雲が見えたりして、日なたでポカポカと温まりながら、窓を開け放ち、風にそよぐ、至福の日々を過ごしておりました。

4階に引っ越して気付いたこと

子供が小学校へ入学することになって、実家の近所に引っ越しすることにしました。子供が三人いたので、いろいろと手伝ってもらう必要があったためです。

次に引っ越したのが、一戸建ての並ぶ住宅街のマンションの4階でした。

周囲は住宅街なので、遮るものもなく遠くを走る高速道路まで見渡せる、見晴らしの良いところでした。

引っ越してしばらくして気付いたのが、地面に近い、ということです。

地に足が着いて生活している感覚が蘇ってきました。

クワガタムシが飛んでくる

裏手に住む地主さんの農家の林からは、夏になるとクワガタムシが飛んできます。当然蚊や虫も飛んできますので、網戸は必需品です。

朝起きると網戸にセミがしがみついていたこともありました。ひっくり返ったクワガタムシが、バルコニーでもがいていたことも。

マンションの明かりを目指して虫たちが突撃してくる、実に愉快な住まいでした。

高層階は揺れている

高層マンションに住んでいるときには気が付かなかったことですが、高層階に住んでいると、常に地面が揺れているような感覚になります。

これは住んでいるときには気づかないことですが、そこから出てみると、その事に気づきます。

4階での生活は実に地に足の着いた生活でした。

タワーマンションに住んでいる人は、それが購入したものであれば、そこに住み続けることになるかとは思いますが、そこを出ると、実は常に揺れているような感覚の中で生活していたことに気づきます。

1階までが遠い

エレベーターがときどき点検で止まっていたりすると、少ないエレベーターで移動することになるので、建物の外まで出ていくのにひと苦労です。

朝の通勤時間帯は、建物の外に出るまで、数分かかります。下の階であれば、階段でさっと駆け下りていくことが出来ます。でも、上層階であれば、待つしかありません。

なんどかトレーニングを兼ねて、1階から18階まで上ったことがありましたが、たいてい十分以上かかります。重い荷物を持って上がることは困難です。地震が起きたときなど、エレベーターが止まると大変なことになります。

そのようなこともあり、実は常に揺れている生活を送っていた、ということに気付いて以後、高層階に住むのをやめました。

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木の高さまでに住む 

基準にしているのが木の高さ。

常に木の高さを越えないようにしています。

今の家も4階ですが、目の前に公園があり、鳥たちがさえずり飛び交う様子が同じ高さで見えます。

タワーマンションは、購入前に一度借りて住んでみるのが良いかと思います。そして、その後低層階に住み替えると、それほど良いところばかりでもないということに気付くことと思います。

麻布の生活

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