大江戸線延伸で注目される大泉学園町に住むためのくふうとメリット



大泉学園町の家の特徴は庭と車庫付きの二階建て

大泉学園町は、西武池袋線大泉学園駅の約1キロ北側から始まり、4キロ先の埼玉県境にまで広がります。

大泉学園駅からまっすぐ北に伸びるバス通りをはさんで、東西に碁盤の目のように区分された地域が、関越自動車道の北側に広がります。

大泉学園町の中心は、ヤマダ電機のある大泉風致地区周辺。ここは大江戸線大泉学園町駅予定地でもあります。

大泉学園町は、バス通りなどのメインストリートに面したところを除けば、ほとんどが第一種低層住居専用地域。

二階建ての一戸建てが整然と並び、都心部でよく見かける、狭小地に建つ、三階建の一戸建てを、見た記憶がありません。

たいていの家には庭があり、また駅から遠いこともあって、ほとんどの家に駐車場がついています。

2000年代のはじめころには、車通勤できる社長族が多く住んでおりました。

当時は、田園調布、成城学園についで国内で三番目に社長の多い町でしたが、現在では二十位以下となっています。

これは東日本大震災の後に、リスク管理上の理由から、経営者の職住接近の傾向が強まり、新しく設立された会社の社長が、好んで都心部に住んだ結果と思われます。(注1)

大泉学園駅までは遠い

大泉学園駅までの交通手段は、駅から近い地域を除くとバスになります。

大泉学園町一丁目は、大泉学園駅まで歩くことは出来ますが、碁盤の目のように区画整理された地域は、関越自動車道の北側に広がります。

大泉学園駅から関越自動車道までが、徒歩で約20分。大泉学園町の中心はその先になりますので、大泉学園町の中心部から駅まで歩くと、30分以上かかることになります。

クルマで通勤できる社長クラスの方々は良いのですが、車の送迎のない人はバスで駅まで出なければなりません。

しかし、片側一車線のバス通りは、朝夕のラッシュ時には、常に渋滞しており、西武池袋線石神井公園駅と大泉学園駅間の高架と、駅下を通るトンネルが出来るまでは、毎日大変でした。

いまでは西武池袋線が高架となり、駅の下を通るトンネルが出来たことにより、以前ほどの渋滞とはなっておりません。

しかしながら、広大な大泉学園町の最寄り駅である大泉学園駅は、西武池袋線の中でも一日の乗降客数が多い駅で、乗換駅である池袋駅、練馬駅についで、三番目に乗降客の多い駅となっています。

有楽町線和光市駅は駐輪場が無料

大泉学園町の北部の地域は、埼玉県境と接しています。

大泉学園町の北側には、陸上自衛隊朝霞駐屯地があり、その隣には大泉中央公園、和光樹林公園という都内でも有数の広さを誇る公園が広がっています。

大泉学園町の北部の住人は、大泉学園駅ではなく、有楽町線の和光市駅や、成増駅を利用するケースもあります。

陸上自衛隊朝霞駐屯地や広い二つの公園の北側にある東武東上線の駅周辺は、渋滞がほとんど発生しません。従って、通勤のストレスも練馬区側とは比較になりません。

また、大泉学園駅周辺の駐輪場は、すべて有料ですが、和光市駅の駐輪場は無料です。バイクを停めることも出来ます。

朝、広い公園の中を自転車で走り抜けるのは気持ちよいものです。

また、和光市駅は始発電車もあるため、常に満員電車がやってくる西武池袋線ではなく、好んで有楽町線を利用する人も、数多くいます。

バスを利用する場合でも、練馬区側と異なり、和光市側は、公園や司法研修所、税務大学校などの公的施設の並ぶ地域を通るため、人口もそれほど多くなく、通勤にストレスを感じることがほとんどありません。

大江戸線光が丘駅ならクルマで移動して毎日座って通勤できる

便利なのが、大江戸線光が丘駅を利用する方法です。

光が丘駅に隣接するショッピングセンターには、駐車場が併設されています。

一ヶ月一万円を支払うと、平日朝の6時から24時まで駐車できる定期券を手に入れることができます。バスの定期券代とほぼ同額です。

光が丘までは、大江戸線が地下を走る予定の補助230号線が現在整備中で、朝の時間帯は多少混雑しますが、比較的スムースに光が丘駅まで、クルマで移動することが出来ます。

大江戸線光が丘駅は、始発駅なので、一台次の電車を待てば座れます。二台待てば確実です。通勤時間帯なら電車は三分おきに出ています。

大泉学園駅や和光市駅まで自転車やバスで出て、満員電車に押し込められて、立って通勤するよりは、自動車で光が丘駅に出て、座って通勤したいという人は、このような方法をとる場合もあります。

バイクの駐車場もあり、有料ですが、必ず座って通勤できるというメリットにひかれて、スクーターで通う人も多く見られます。

光が丘駅には、イオンや西友がありますので、帰宅時には駅で買い物を済ませて、そのままクルマやバイクに食料品を積んで帰ることが出来ます。

大泉学園町の車庫付き一戸建てに住んでいる郊外型生活のメリットを最大限に生かせるのが、光が丘駅利用の通勤通学なのです。

外環で30分走って三郷のIKEAや越谷レイクタウンでお買い物

都内に残された希少なクルマ生活を満喫できる大泉学園町。

都心からは少し離れているので、通勤は大変ですが、休日にクルマで出かけるときには大変便利です。

関越自動車道と外環自動車道の入口がありますので、車に乗って数分で高速道路に入ることが出来ます。

都心に引っ越して、一番困ったのが、関越入口までの距離。

麻布十番に住んでいたときには、どんなに頑張っても、小一時間はかかりました。駐車場代も月四万円します。

大泉学園町であれば、朝の五時に家を出ると、渋滞にかからず、関越を使って群馬、長野方面へ出られます。それが、麻布十番からだと朝の四時には出なければなりません。

往きだけではありません。帰り道の渋滞で疲れ切って、ようやく練馬に着いたと思っても、またそこから一時間以上かかります。夕方の混雑時には、一時間では着かないでしょう。

休日に楽しいクルマ生活を望む場合、大泉学園町に住むと他の地域では味わえない充実した休日をおくることが出来ます。

買い物も外環自動車道を使って、簡単に出かけることが出来ます。

すぐとなりの戸田市にはイオンのショッピングモールがあります。

大宮までも外環から首都高速埼玉大宮線経由ですいていれば20分程度。

外環を三郷まで走れば、IKEAもコストコも越谷レイクタウンもあります。クルマなら30分程度です。

都心には都会の便利な生活があります。でも、大泉学園町には郊外型の充実したクルマ生活があります。どちらにも良さはありますが、クルマが好きなら、やはり車庫付き一戸建ての大泉学園町かなと、思います。

大江戸線が延伸したら、座って都内どこへでも一時間で通勤できて、休みの日には高速道路で簡単に遠出ができる。そんなオンもオフも充実した素敵な街となりますね。今から楽しみです。

注1 ↓大泉学園町の人口増については下記をご参照ください。

都営大江戸線延伸にむけて進む補助230号線道路の整備状況を歩いて確認しました 
大江戸線延伸で土支田、大泉学園町周辺の交通状況が改善。目白通りと外環道の延伸で環境整備が完成。
住宅価格は購入者がローンで支払える金額で決まる。見渡す限り銀行の所有する畑がひろがる東京。
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