レジ袋はゴミ袋。自然分解するレジ・ゴミ袋を買い物用エコバックとして販売してはどうでしょう。
- レジ袋ではなくゴミ袋
- 大家族は少数派。大きなゴミ袋のニーズは下がっている。
- ちょうど良いサイズの袋が手に入るスーパーとコンビニ
- レジ袋費用削減分は取締役報酬ではなく環境対策に使ってほしい
- スーパーやコンビニのレジ袋がゴミ捨てに良いのは口がしばれること。
- 自然分解するゴミ袋をレジでエコバックとして売る
- 小さな袋はかさ袋のほかに使い道がない
目次
レジ袋ではなくゴミ袋
本質的な話をすると、レジ袋はゴミ袋の代わりではありませんか?
レジ袋を買い物のときにもらうのは、毎日発生するゴミを捨てるため。私の場合にはそれ以外に理由がありません。
実際、マンションのゴミ収集所には、スーパーのレジ袋に入ったゴミしか、おいてありません。
少なくとも、マンション住まいの人は、自治体指定の大きなゴミ袋に入れて、ゴミ収集所に持っていく、ということは少ないと思います。
一戸建てに住んでいる人の使用する、地域のゴミ収集所を見ていても、半分くらいはスーパーのレジ袋を使っているようです。
大家族は少数派。大きなゴミ袋のニーズは下がっている。
昭和の時代には、大家族が割合として多かったかと思いますが、平成も終わる今では、核家族化が進み、独身世帯が多数を占めています。
ところが、地方自治体が指定するゴミ袋は、相変わらずのデザインで、昭和の頃からあまり変わっていないようです。
最近は、小さなサイズのゴミ袋も売られているようです。しかし、スーパーやコンビニで、ちょうどよい大きさのビニール袋が手に入るのに、ゴミのために、さらに購入するというのは、経済的に無駄ですし、エコでもありません。
ちょうど良いサイズの袋が手に入るスーパーとコンビニ
スーパーの場合、独身の方も訪れますが、大多数は家族の人数が多い世帯の主婦または主夫。大量に安く仕入れることが目的の買い物が主流ですから、ゴミもそれだけ増える世帯の人々。
一方コンビニは、家族の有無にかかわらず、ひとりめし用が主流。出先のランチや、一人で食べる夕食を、仕事帰りに買って帰る。なので、一回一回のゴミの量はそれほどでもありません。
しかし、一人で生活している分、行政で定められた時間帯にうまくゴミを出すことができるかと言えば、なかなか難しい人たち。
マンションやアパート住まいで、いつでも出せる場所のある人は良いのですが、ない人はコンビニなどのゴミ捨て場に捨てていくしかありません。
そこをうまく救ってあげないと、少しだからいいやと、公園のなかにぽんと捨て置くといった行動につながります。
コンビニは、有料またはポイント制度を使って、自社製のロゴ入り袋に入ったゴミを引き取るサービスを行うと良いと思いますが、いかがでしょうか。
ただし、お店に押し付けるのではなく、本部が主導し費用負担して、CSR(社会貢献活動)の一環として行うべきと思います。
レジ袋費用削減分は取締役報酬ではなく環境対策に使ってほしい
地下鉄サリン事件が発生して以降、街中からゴミ箱が消えました。それまでコストを負担してきた鉄道会社や地方自治体からすれば、テロ対策に便乗してコスト削減ができたことでしょう。
その分を環境対策に回しています、という広報は目にしたことがありませんので、その浮いた費用は、増える一方の取締役の高額な報酬に上乗せされたのかもしれません。
ビニール袋を飲み込んだくじらやウミガメが可愛そう、という情緒的な映像、とともに推し進められる環境対策に乗じて、コスト削減を進めることは、否定されるべきことではありません。
しかし、そこで浮いた費用は、環境対策の実施費用に回してほしいものです。
それがただ単にコスト削減効果で増収し、取締役の報酬の上乗せに使われるのなら、ごみ処理費用を他の誰かに付け替えただけのことになってしまいます。
スーパーやコンビニのレジ袋がゴミ捨てに良いのは口がしばれること。
市販のゴミ袋はただの大きな袋です。そのままだと中身が出てきてしまうので、捨てるときには口の部分のかなりの面積のビニールを無駄にして結ぶか、別にテープなどを貼って、捨てるしかありません。
なんでこんな簡単なことを改良しないのだろう。
スーパーやコンビニにあるレジ袋のように、簡単に結ぶことができるようにすれば、ビニールの削減にもつながります。
加工工程は増えるかもしれませんが、ビニール使用量の削減にもつながります。
自然分解するゴミ袋をレジでエコバックとして売る
ビニールは自然に優しくないということで、紙袋に切り替える動きもあるようです。
しかし、紙は木を切り倒してつくるもの。
私個人は紙袋をいただくと罪悪感が芽生えてきます。
そのくせビニール袋を使っているときには、罪悪感をそれほどには感じない。
というのは、もともとビニールは石油なのだから、完全焼却できるように分別して出せば、完全ではない、けれども、少しはマシと、自分の中で整理しているから。
結局の所、どのように、もれなくリサイクルができるようにシステムを作っても、そこからはみ出すものは出てくるので、そこをどうするか。
やはり、自然分解するゴミ袋をレジでエコバックとして販売。
これが良いように思います。
生分解性プラスチックを使ったからと言って、当然ながら、公園に投げ捨ててよいわけではありません。
小さな袋はかさ袋のほかに使い道がない
大は小を兼ねるので、有料化とともに、ペットボトル、ビール缶用の袋などは、廃止してみてはいかがでしょう。
自然分解する大きなエコバッグ五十円、ということになれば、バックに直接入れたり、手で持ち帰る人が増えるような気がします。
小さなビニール袋は、濡れたかさを入れるのには、ちょうどよい大きさですが、そのように使っている人を街なかで見かけたことはありません。
ほとんどの場合、家に持ち帰ったあとも、ゴミ袋としても使用されず、ゴミ箱へ直行か、海風に巻き上げられて、ウミガメが間違って飲み込む原因になるのだと思います。
結局の所、二次利用の使いみちのないものについては、これを機会に廃止するのが、経営にも環境にも、良いのではないかと思います。