移住ロングステイの人気国マレーシア

冬のステイ先候補として考えてみた

   マレーシアに行こうと思った。なぜか。海外移住先として人気の国だからだ。

昔から行ってみたいと思っていたにもかかわらず、なかなかその機会がなかった。

  年齢も五十代に差し掛かると、そろそろ先のことを考える。あと数年で定年を迎える。その後はどうするのか。若い頃には、まだまだ先のことだと考えていたけれど、もうすぐ目の前だ。

   四十代の終わりから、少しずつ考えてはいたけれど、何をどうやって具体的に行動すれば良いのか、まるでわからなかった。団塊の世代の人たちのように、年金がたっぷりともらえるわけでもなく、支給年齢も六十五歳からだ。

   数年前から、マレーシアが定年後の落ち着き先として人気のあることが知られていた。それは定住を促進する十年間のビザが、ある程度の貯金や収入があれば発行されるからだ。

   しかし、制度があっても、それが自分自身に合っていなければ、意味を持たない。

伊豆、房総、沖縄、マレーシア?

私自身は、暑いのが苦手だ。夏の暑さから逃げるために選んだ場所は、新潟県の苗場だ。ここにはすでにリゾートマンションを確保している。

   しかし、冬の寒い時期にどこで過ごすかということを考えたとき、東京はちょっと寒い気がしている。

   そこで考えたのが、南の国だ。

例えば、沖縄という選択もあるだろう。また、そこまで遠くなくても、伊豆半島や房総半島という選択もある。

日本国内は、制度が同じなので、混乱する事はないだろう。しかし、同じ制度という事は、生活水準もほとんど変わらないということだ。

海外で生活をするということは、日本円の強さを利用するということ。その国の人たちには申し訳ないけれども、日本に生まれ育ったという強みを活かすための一つの方法だとは思う。

   実際にお金の使い道が日本よりも通貨が弱い国へ行くと、大きく広がる。

   月二十万円の年金が、四十万円、六十万円分の価値を持つ。当然、経済的に発展途中にある国であれば、制度や、環境が日本よりも暮らしにくい可能性はある。

   しかし、お金の価値が、二倍や三倍にもなれば、その暮らしにくさを、お金で埋めることもできる。

   マレーシアは、シンガポールから国境を越えた国境の街、ジョホールバルに入ったことがある。でもそれは日帰りの一時的な滞在だった。マレーシアからシンガポールに歩いて渡り、そのまま街の中をぐるりと一周して、シンガポールへと帰った。それだけだ。

だからマレーシアの事は、ほとんど何も知らない。久しぶりに初めて訪れる国となったマレーシア。どんなことを感じるのか、自分自身の反応がとても楽しみだった。