副業・複業のアフィリエイトで確定申告をして税の仕組みを学ぶ



気になるアフィリエイターの確定申告

アフィリエイターの方が、収入1000万円達成、5000万円達成、のような記事を作成しているのを見かけますが、実際のところどうなのだろう、ということが気になります。

そのような勇ましい記事を見ていると、ときどき、あれ?と思うようなことがあるからです。

例えば、収入1000万円稼いでいます、と言ったあとに、年収1000万円稼いでいれば・・・と、続けていたりする。

会社員の複業か、専業アフィリエイターか、数名で事業運営しているのか、法人化したのかなど、運営形態によって、同じ「収入」ということばの意味が、ずいぶんと代わってくると思うのです。

しかし、このあたりの使い分けに配慮が感じられないと、申告で悩んだことがないのかな、本当はそれほど収入がないのかな、と思います。

サラリーマンのほうがカンタン

アフィリエイターというのは、魅力的な仕事に思えますが、その内容を考えると、おそらく会社員のほうが簡単です。

会社員はオフィスに通っていれば給料がもらえます。有給休暇もあるし、健康保険も年金も手厚いものが準備されています。

その上、家を買ったり、大きな病気をしたということでもなければ、特に確定申告のための準備や対策を考える必要もありません。

仕事に失敗しても、翌月の給料が減ることもありません。会社が赤字でも、給料は支給されます。

ああ、なんと素晴らしい仕事なのでしょう。サラリーマン。

ただ、そのような仕事に息苦しさを感じる人がいます。運悪く会社員になれない事情があった人。もうすぐ定年を迎える人。年金をもらいながら、できることを考えている人。そのような人たちにとって、アフィリエイターという仕事は、元手が自分の頭脳だけなので、魅力的だと思います。

しかしながら、地道な努力が必要です。記事を毎日書き続けなければなりません。それも読む価値のあるものを。

SEO対策も考えなければなりません。誰にでもできる仕事ではありません。

収入なのか売り上げなのか

一般的にアフィリエイト「収入」というときの収入は、売り上げに当たります。それが事業規模であれば、そこからかかった経費を差し引いて、残りを自分の給与などとします。さらに各種控除を適用して、所得税などが算出されます、

会社員の人が、収入、年収、というときには、各種控除を差し引く前の、金額を想像すると思います。そして、配偶者控除などを引いた残りに課税されます。

会社員の場合、法人で使用する経費は会社負担ですから、年収から差し引かれることはありません。

アフィリエイト収入は、企業で言うところの売り上げです。年収とはまるで異なりますので、誤解しないよう、注意が必要です。

複業か専業か

アフィリエイト収入の不安定さを考えると、例え年間1000万円の売り上げがあったとしても、定額で給料のように使用できるのは、せいぜい二割くらいでしょう。

毎月売り上げは変動するし、納税用の資金も確保しておく必要があります。

不幸にも、売り上げが後半伸びなければ、前半にプールしておいた資金を給与に回したりしなければなりません。

年度の後半、売り上げが失速すれば、翌年分の給与も考慮して、ますます、手取りをしぼる必要が出てくるでしょう。

そう考えれば、アフィリエイト収入が、たとえ年間1000万円あったとしても、会社員のように、年俸1000万円で額面月80万くらいの人が、手取り60万円程度もらえる、ということと、一緒にしてはいけないと思います。

そう考えていくと、アフィリエイトは、本業で生活できるだけの収入がある人、夫または妻の収入で十分に生活ができる人、年金などの固定収入がある人、にとっては良いと考えられます。副収入、臨時収入といった整理ですね。

これだけで生活していこうと思えば、当初の数年間、資金が十分に貯まるまでは、相当苦しい生活を覚悟する必要があるように思います。

アフィリエイト収入は100%捕捉される

電子マネー、電子決済が日本で普及しないのは、小規模商店主が、売り上げを100%補足されるのを嫌うからではないでしょうか。

カード会社へ支払う手数料負担が大きい、設備投資が出来ない、といった、理由をよく聞きます。しかし、コストを分散する方法はありますし、業務の効率化を考えれば、導入したほうが確実に管理が容易になります。しかし、導入することによって、今まで曖昧にできていたお金の流れがすべて表面化します。

日本の会社員が気づかないところで、街なかの商店主はいろいろな工夫をしています。

街なかの商店主は、会社員の年収1000万円に対して、すごいね、と表面的には言うかもしれませんが、本音で会社員は大変だなと考えていると思います。

アフィリエイターの不安定さは、街なかの小規模商店主と同じです。しかし、大きく異なるのが、その売り上げが100%税務署に捕捉されるということです。

支払い元が大手企業となりますので、支払われた手数料は100%税務署が把握しています。そこで気になるのがアフィリエイターの書きっぷりです。

2000万、3000万、時には年収1億だなどと、書いている人が大勢います。本当なら素晴らしいことなのですが、そのレベルになれば、たいてい半分以上が税金と社会保険料で徴収されることになります。

一般的には、そうなる前に法人化するなどの対策を取ります。

継続的に収入を確保することが難しいと考えるアフィリエイターは、そのノウハウを販売したり、ノウハウを提供する講座の講師として収入を得ようと考えるのでしょう。その場合には実績を強調する必要がありますので、年収がサラリーマン以上に得られていることを大きく掲げる必要が出てくるのでしょう。

でも、アフィリエイトで十分に生活できるのであれば、新規参入者が増えるようなことはしたくないはずですし、収入が多いということもアピールしたくないはずです。税務署にも目をつけられます。

それでもアピールするということの背景には、アフィリエイトが安定的な事業になりえていない、ということなのだと思います。

アフィリエイターは複業に適している

一人で仕事を始められるという意味で、手軽に始められるアフィリエイター。会社員生活に嫌気がさしている人にとって、希望の光に見えてきます。

しかし、それを軌道に乗せるまでの努力は、会社員以上のものが要求されます。でも、そこを突き抜ければ、明るい未来が待っているのかもしれません。

日本は会社員が優遇されている社会です。一方で自営業者にしか見えない世界というものもあります。両方経験した立場から言えば、それぞれの良さがあります。

会社員の良さは、安定感はさることながら、仕事のスケールの大きさです。個人で小さく始めるよりも、大きな規模の事業に、資金がなくても参画することが出来ます。これは収入や安定性を上回る会社員のメリットです。

一方、小規模事業主の場合、大きな事はできませんが、自分の考え一つで様々なことにチャレンジできます。もちろん手元資金の範囲内でといった制約は付きますが。

先が見えない今の時代ですから、これを組み合わせて進むのが賢い選択だと思います。

サラリーマンの複業としてアフィリエイターを目指すことは、ノーリスクで、マーケティングの基礎知識とも言えるSEOの基礎が学べる良い方法です。

確定申告をするようになれば、税の仕組みも学ぶことが出来ます。

その後についても、様々な方面に展開していけるように思います。

これからは、就活中に、アフィリエイトサイトでどれくらい成果を上げたか、そんなことをアピールする時代になるようにも思います。

そうした意味で、学生のアルバイトとしても、アフィリエイトは最適だと思います。

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退職の時期をいつにするか。進学、旅行、リタイアするなら1月から6月がいい。
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