人口減は自然の摂理
異常に増殖したヒト
少子高齢化が社会の課題となっている。
しかし、ここで一歩引いて他人事のように考えれば、これは当然であとは衰退するのが自然の流れであると思う。
太平洋戦争で、多くの人が亡くなり、戦前、社会のリーダーであったような人たちも、一掃され、若い生き残った人たちだけで、戦後の社会を作ってきた。
その生き残ってきた人たちが、社会の中枢で長寿を謳歌する一方、経済を支える若い人たちが増えていかなければ、当然人口は減り、経済的にみれば消費は落ち込む。
でも、その何が行けないのだろう。
戦国時代のような生活に戻りたいとは思わないが、衰退したところで、今の世の中楽しみは山のようにある。
経済大国であるという自負も、長時間労働のような無理を重ねて築き上げてきたものだ。
そのような生活を送っている人は世界中探しても日本人や韓国人、中国人くらいのものだ。
日本人は極めて特殊な環境で特殊な生き方をしてきた。戦後の焼け野原からの復興を果たすために、ここ半世紀ほど、異常な生き方を強いられてきた、というだけのことだ。
江戸時代の人たちは、実にのんびりとその日暮らしの生活を送っていたらしい。
歴代日本人のなかでも、昭和から平成に生きる私たちは極めて特殊な日本人なのだと思う。
少子化は大局的に見れば正しい
一時期、中国が一人っ子政策をとっていた。ところが今や政府が旗を振らなくても、みな子供を産まなくなってきているという。
中国もやがて衰退する時期が来ることだろう。
人が減れば、必要な物資も減る。
六本木ヒルズの屋上から東京の街を眺めるのが好きだ。
見渡す限りの広い平野に、数千万もの人々がひしめき合って生きている。
少し考えれば異常な状況であることがわかる。
フランスの人口は約6500万。ドイツの人口は約8000万。それに対して、日本は1億2600万もいる。もともとの人数が多すぎるのだ。
いまの半分くらいがちょうどよい。
年金制度が破綻することは困るが、まあそのようなこともあるだろう。過渡期であれば、致し方ない。
かつて栄華を極めた、スペイン、ポルトガル、イタリア、ギリシャの人々のように、それでも明るく楽しく生きていく。
そのような日本人が、令和の時代には生まれてくるのではないかと思う。
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