甲州街道44次 Day0
Day 0 なぜ甲州街道か
東海道を日本橋から京都まで歩いた後、日本橋から中山道を通り、今は再び京都を目指している。
東海道は十八日間かけて通しで歩いたが、中山道は電車を使って東京との間を行ったり来たりしながら進んでいる。
東京都内に住んでいるため、埼玉県、群馬県までは、日帰りで往復できた。
しかし、碓氷峠を越えて長野県に入り、軽井沢、佐久を通り、和田峠を越えて諏訪まで来ると、もう日帰りの旅は厳しくなる。
三月に日本橋から歩き始めて、六月には諏訪湖まで到達したが、その後は梅雨と夏の暑さを避けて、しばらく中断していた。
また涼しくなったら再開をしようと思ってはいたが、いきなり歩き始めると、マメや筋肉痛などに悩まされることにもなりかねない。
そこで、宿泊を伴わない行程を少しずつ並行して歩いてみようかと考えた。
その場合、日光街道と甲州街道が五街道の中から選択肢として上がってくる。どちらかといえば、東京の西側に住んでいるため、日光街道と甲州街道であれば、甲州街道の方が自宅からはアクセスしやすい。
それに甲州街道であれば、数十回と車や自転車、原付などで通っている。従って、土地勘もあり、何かあってもすぐに帰ることができる。足慣らしにはちょうど良い。
甲州街道の終点は下諏訪宿になる。下諏訪宿は中山道との合流地点。すでに中山道を下諏訪宿まで歩いたので、甲州街道を歩き通せば、両街道のつながりを感じることができる。
下諏訪宿から京都に向かってそろそろ歩き始めようかと思う初秋の頃、長く休みが取りにくい週末に、日帰りで甲州街道を歩いてみようと考えた。
コメントを投稿するにはログインしてください。