マレーシアへの移住・ロングステイで気になるポイントを確認してきました

経済格差が前提の生活

マレーシアが海外への移住先として人気なようです。経済的に発展し、日本人でも満足出来る生活を送ることができるということで、定年退職者にも人気です。

その前提にあるのが、日本との経済格差による物価の違いです。

今後日本が経済的に弱くなれば、その経済格差も縮まります。したがって、今後同じように日本円が相対的に強いままで、期待できるような生活が送ることが出来るかどうかはわかりません。

いずれにしても生活するとすれば、自分にとって生活しやすいかという確認が必要ですので、いちどどのようなところか見てこようと思いました。

ちなみに、私は基本的に個人旅行で中級ホテルを泊まり歩くタイプのツーリストです。

特に大学生の頃は、欧州やアジアを中心に旅をしていました。

最近は年に一、二度でかける程度の旅行者です。学生時代に半年程度、欧州に滞在していたことがあるので、長期滞在がどのようなものかについて、多少の理解はあるかと思います。

候補地は90日間滞在できる国

日本人であれば、日本からあまり遠い国を選びたくない、という希望があると思います。

その場合、候補地として上がるのは、半日程度で訪問できる範囲と考えられます。

例えば、日本からマレーシアやシンガポールが、大体7時間程度の距離になります。

シンガポールよりも近い国ということになれば、タイや香港、台湾、インドネシア、フィリピン、ベトナム、などが候補に上がります。

この中で、日本から遠くなく、ある程度の滞在が可能な国で選べば、台湾とマレーシアということになります。

台湾とマレーシアはともに90日間の観光を目的とした滞在が、特別な申請も必要なく許可されます。

日本から移住せずに、日本に家を置いたまま、時々滞在するということであれば、この90日間のビザで充分ともいえます。

私は完全に移住するつもりはないので、年間90日も滞在できれば充分です。

台湾へはいちど訪問したことがあるので、今回はマレーシアのクアラルンプールとペナン島を訪れてみました。どちらも日本人の移住者に人気のある地域です。

他にシンガポールとの国境の町のジョホールバル、という選択もあるようですが、ここについては以前訪問したことがあり、雰囲気はわかるので、今回はスケジュールの関係もあり、訪問しませんでした。

移住するか滞在するか

まず、完全に移住するとなると、家族関係の問題や、財産等の処理を考えなければならなくなります。

海外暮らしが長いわけでもなく、日本で生まれ育った私にとって、一番住みやすいのは日本です。日本から出て帰らないということはありえません。

ただ、その日本も長く住んでいると、毎日の生活がマンネリ化してきます。

定年を迎え、会社員生活を送らなくてもすむようになるということであれば、1つの場所にとらわれることなく、色々な場所で生活してみたいと考えています。

したがって、移住といった思い切った行動ではなく、その時の気分によって滞在できる、90日までの滞在という形で、特に冬の寒い時期を過ごすことができれば良いと考えています。

気候について

私は暑がりなので、本来暑いところは苦手です。

それではなぜ東南アジアを滞在先として検討しているのかといえば、冬の寒い時期に過ごす場所として良いのではないかと考えているからです。

その時に重要になってくるのが、気温です。

マレーシアは熱帯気候であるため、常に気温が30度前後となっています。雨季があり、また一日の中でもスコールが降り、乾燥しているというよりは少し湿った気候です。

冬に過ごす場所としては、ちょうど日本の冬にあたる時期が雨季にあたるので、滞在しやすいかどうかについてはその時期に来てみないとわかりません。

ただ、マレー半島中央部には、山脈があり、標高も1000メートル以上ありますので、その辺りであれば気温も20度台前半となり案外過ごしやすそうです。

また、マレーシアは花粉が飛ばないようなので、花粉症に悩まされる私にはとてもありがたい場所です。

自然について

気温は常に30度前後ありますが、自然が多く残っているため、それほど暑さを感じません。

東京のアスファルトで照り返す真夏の暑さに比べれば、同じ30度台の気温であっても、はるかに快適です。

植生は日本とは全く異なり、日本では見たことのないような木々が生えています。その木々の間を飛ぶ鳥たちも、虫たちも、日本とはまるで異なり、森の中を歩いていると、とても新鮮な気持ちになれます。

フルーツも豊富なようで、街中の露店やスーパーでは、様々な種類のフルーツが売られています。値段も日本と比べて、安いように思います。

物価について

物価が安い事は、移住先の一つの条件だと思います。その点マレーシアは、日本よりも安いと思います。

ただし高級品については日本と変わらないと思います。むしろ高いものもあると思います。

食べ物は、フードコートで食べれば、10から15リンギット、1人400円程度で食べられると思います。ただし量は少なめ。

日本食については日本で食べるよりも安いようですが、入り口のメニューを見ただけなので、味が日本国内と同じ位おいしいかどうかまではわかりません。

巷で言われている、だいたい三分の一位の物価、ということはないと思います。感覚的には七割から五割位の間といった感じでしょうか。

人について

中国系、マレー系、インド系が主な人たちになると思います。それぞれの人たちはそれぞれの国の特徴的な性格を見せているとは思います。

ただ個人差が大きいのが実情で、私は業務上それぞれの地域の人たちとの付き合いもありますが、この国の人はこうだ、あの国の人はどうだと、決めつけられないと思っています。

全般的にマレーシアに住む人たちからは、穏やかな印象を受けます。

刺々しい感じはありませんし、それぞれの民族の間でいがみ合いがあるとも感じません。

同じような民族で固まる傾向と言うのは世界中どこでも同じでしょう。その点、マレーシアだけ例外ということもないでしょう。

イスラム教

マレーシアはイスラム教徒が主流を占める国です。

日本に住んでいるとイスラム教になじみがないため、ちょっと異質な感じを受けるかもしれません。

今までの経験から言えば、IS(イスラム国)という言葉などから受ける過激なイメージとは大きく異なり、イスラム教徒はとても平和的な人たちであると感じています。

イスラム教は、戒律が厳しいので真面目な人たちは、それを守ろうと努めるからではないかと思います。

住宅について

クアラルンプール市内の中心部を歩いていると、いくつものコンドミニアムのタワーが目につきます。こんなにもたくさんの数のコンドミニアムがあって、需要と供給のバランスが取れているのか、心配になります。実際、夜なのに電灯の灯りが見えない部屋もかなりの数あるように思います。

これはオフィスビルでも同様で、人が集まる建物には人が溢れかえっていますが、まるで人気のない建物は、日本の地方にあるシャッターが下された、シャッター通り商店街のような静けさです。

そのようなこともあり、住宅の賃料については相当安いようです。

日本で家を借りて住んでいる人などは、マレーシアへ移住するだけで、グレードの高い部屋を借りて住むことができそうです。この住居費がマレーシアでの生活を安くするポイントになると思います。

逆に、すでに日本に家があり家賃の心配をする必要のない人などは、生活にかかる費用だけを考えると、日本にいる場合と比べて、二、三割安くなる程度ではないかと思います。

その場合、日本との往復の交通費などを考えると、結局日本で生活しているときと、あまり変わらなかったということになるような気がします。

食べ物について

東南アジアの食事は、どこへ行っても大体同じようなものがあると思います。

インド系の料理、中華系の料理、タイ料理、それらがミックスしたような、どこの国の料理かよくわからないような料理。このような料理は、東南アジア各地で食べることが出来ます。

これに日本料理、イタリア料理、といってもパスタやピザの事ですが、様々な料理が楽しめます。

お値段は日本の半分から7割位でしょう。毎日のことですから食費が安く済むのは助かります。

イオン、伊勢丹

またイオン、SOGOなどの日本のスーパーや、伊勢丹などの日本のデパートもありますので、日本の食材も簡単に手に入ります。

そのようなお店では、寿司や弁当なども売っており、こちらも大変安くなっています。

伊勢丹の弁当売り場ではカツ丼が400円位で売っておりました。イオンでは、手巻寿司が100円位。弁当が300円位で売っていました。日本で買えばそれぞれもう少しするかもしれません。日本の安いお弁当屋さんと同じ位と感じました。

ちなみにカップヌードルは4リンギット、100円ちょっとで売っています。

交通について

公共交通機関は全ての人が利用するため、安く抑えられています。

市内の交通はモノレールや地下鉄、バスなどが中心です。

今回モノレールの駅の近くのホテルに泊まっていたため、よく利用したのがモノレールです。

地下鉄やモノレールに乗るためには、スイカのようなカードを購入すると便利です。一回の乗車にかかる費用は、2から3リンギットで、市内の行きたい場所に行くことができました。一回100円しないような感覚です。

ただ、駅での乗り継ぎをほとんど考慮していないため、乗り換えのときには、その都度かなりの距離を歩くことになります。そのため、いくつかの路線を乗り継いで移動するときには、日本では考えられないような時間がかかります。

Grab

便利だったのが、Grabと呼ばれるライドシェアサービスです。日本で言うところの白タクですが、危険なこともなく、とても便利でした。

日本国内でもアプリをインストールすることはできますが、現地に行かないと利用することはできません。

日本に住んでいる人の場合、クレジットカードの登録ができないようで、現地では現金で支払うことになります。しかし、乗車するときに目的地までの料金がわかっているので、降車時に料金でもめる事はありません。

仮にもめたとしても、評価制度があるので、ドライバーも評価を下げたくないため、困った行動に出る事は無いように思います。

エアアジア

今回、クアラルンプールからペナン島までエアアジアと言うローコストキャリアで飛びました。料金は片道わずか1500円ほどで格安です。

国際線もアジア各地に飛んでおり、料金は同様に大変安くなっています。

格安航空券の場合、機内持ち込み荷物の量が7キロまでであったり、座席の指定に追加料金が必要であったり、様々な制約はつきものです。

それを考慮しても、エアアジアの航空料金は安く、マレーシアに住むことになれば、クアラルンプールを拠点として、気軽にアジア各地域への旅行を行うことができるようになると思います。

飲み物について

飲み物は500ccのペットボトルのスプライトやコーラなどが、コンビニでは3リンギットで80円位。スーパーへ行くと2.3リンギットで60円位です。

1.5リットルのスプライトやファンタによく似た味の、現地の炭酸飲料は3リンギットでした。飲み物については日本よりも少し安い位かもしれません。

探せばもっと安いところもあるのかもしれませんが、地元の人が出入りするスーパーでもその値段でしたので、メーカーが統一した価格を決めているのだと思います。

お酒は高い

お酒は高いので、飲みませんでした。お店で見ている限り、日本と同じか高い位と感じました。

水道水は飲めない

問題は水で、水道水は飲めません。少し濁っていますので、飲むための水を買う必要があります。

水道水がそのような状況なので、料理に使う水についても購入する必要があるのかもしれません。スーパーで10リットル位の大きな容器に入った水を、カートに満載して運んでいる人を何人か見かけました。

飲み水や料理で使う水について別途購入する必要があるのは、日本と大きく違うところだと思います。

値段自体は高くないとは思いますが、毎日使うものなので、まとめると金額としては、かなりのものになるのではないかと思います。

安全について

危険を感じた事はありませんでした。

クアラルンプールやペナンにも、危険なところはあるのかもしれません。

ただ、そのような場所へは近寄らないので、危険を感じる事はありませんでした。

一般的に、旅行中はタクシーに乗ったときに、行きたくない場所に連れていかれて、高い料金を請求されるということがありがちです。

でも、マレーシアの場合、Grabが普及しているので、Grabを利用している限りはそのようなこともないと思います。

定住について

住む場合、そこで何をするか、ということが課題になると思います。

もしも家で仕事をするのであれば、主に過ごす場所は自宅となりますので、安い賃料でジムやプールのついたコンドミニアムで生活できることは魅力的です。

車で移動すれば、熱帯特有の暑さや、スコールも凌ぐことが出来るでしょう。

冷房のきいた自宅のコンドミニアムから、車でショッピングモールに移動すれば、快適な空間だけを選んで生活することが可能です。

でも、家の外での活動を目的に住む場合には、熱帯の気候が課題となります。

あの暑さを受け入れることが出来るのかどうか。寒いのが苦手という人には良い場所でしょう。

東南アジアで長く駐在していた人などは、馴染みやすいのかもしれません

社会のインフラは日本のほうが整っています。

町中を公共交通機関で移動しながら生活する場合には、日本以上にストレスが溜まります。

車を持つことが出来て、コンドミニアムに住むことが出来るのであれば、快適な生活を送ることが出来るかもしれません。

ある程度の資産と収入を確保できた人であれば、マレーシアでの定住は十分可能であることを感じました。

Grab(Uber)を日本の都市部以外の地域に導入してみてはどうだろう
熱帯でも山の上は涼しい。ペナンヒルは快適
リタイア後の避寒地としてKLクアラルンプールが良い場所か見てきます
国際電話が1分5円のLine