腰痛予防には昇降デスクが正解だった訳

人は腰を伸ばして生まれてくる

イスに長く座っていると、時々立ちたくなります。特に腰を痛めてからは、ずっと座っていると腰のあたりがもぞもぞして、定期的に立って歩きたくなるようになりました。

オフィスでは座って仕事をしているので、一日中PCの画面と座ったまま向き合う日々ですが、自宅であれば自分で好きなデスクを買ってきて使うことが出来るので、コロナ禍でテレワークがほとんどになった頃、思い切って昇降式デスクを買ってみました。

B2Cのお店などで働くほとんどの店員さんたちは一日中立って仕事をしています。以前は大変だなと、考えていましたが、腰を痛めてから毎日立って仕事をするようになり、案外快適かも、と考えるようになりました。

そもそも腰を曲げて座ること自体が、二足歩行の立ち姿からは少しイレギュラーな姿勢となります。

人は寝る時も体をまっすぐにして寝ますし、生まれてくる時も、母親の胎内にいるときの姿勢から少し丸まってはいますが、基本的にはまっすぐな姿勢でいることが標準的な姿勢となります。

街道歩きで慣れた立ちっぱなし

街道歩きをここ数年続けたおかげで、一日たったまま歩き続けることが、苦でもなんでもなくなりました。一日中立ったまま歩き続けることに比べれば、立ってパソコンのモニターに向かっていることなど、どうということはありません。

つぼ押しブロックなどを、足元に置いて、時々足裏のツボをゴリゴリしながらキーボードをたいていると、思わぬアイデアも湧いてきそうです。

街道を歩くときは、お昼頃にコンビニでおにぎりなどを買って食べるとき以外は、ずっと歩き続けます。時折、ベンチがあると座ることもありますが、基本的には一日中歩き続けます。

おそらく原始の時代には、人は食糧を求めて一日中歩き続けたでしょうし、農民にしても一日中立って畑仕事をしたり、商人であれば、あちらこちらに飛び歩いていたことでしょう。現代のように、メールや電話で会わずにすむ、というわけにはいかなかったはずです。

オフィスにも入れて欲しい昇降式デスク

人の体は本来立っているように作られている、というのが、ここ一年ほど立ち机を使ってみての感想です。

私の勤め先でも、一部立ち机を置いている場所もありますが、個人のデスクに導入はされていません。おそらくほとんどの人が座っての仕事を望むことは想像できますので、一人だけ立ち机を購入してもらうということはしにくいこともわかります。

ただ、立ち机を健康的な観点から導入している企業があることも事実です。

以前訪問したことのあるオフィスでは、昇降式デスクを利用して、一部の人がデスクを高くして、立ちながら仕事をしていました。座りたい人は下げて使用して、立ちたくなったら高くして立って使う、ということが出来るようでした。

昇降式のデスクは一般的なデスクと比較してコストが多くかかりますので、資金的に余裕のある企業しか導入できないことでしょう。

しかし、自宅であれば、個人の自由です。

私は移動式の昇降式デスクと通常のデスクを組み合わせて、立ったり座ったりしながら仕事をしています。

運動不足かな、腰が痛いな、という人は、スタンディングデスクの導入を検討してみることをお勧めします。