確定申告をe-Taxでマイナンバーカードとスマホを使ってやってみた

従来は郵送で今年からはスマホで

複数の会社から振り込みをいただいていると、確定申告をする必要があります。

最近は、一ヶ所からいただくことが多いので、年末調整で済ませることができます。

しかし、確定申告は年に一回しかできないので、何年か申告しないと、すっかり方法を忘れてしまいます。

なので、最近は年末調整をしないで、積極的に確定申告を行うようにしています。

今までは、国税庁のホームページから入力を行い、印刷して、源泉徴収票などを貼り付けて、郵送していました。

今年は年に一度しか使うことのない余計なe-Taxの機械を購入しなくても、スマホで確定申告ができるということなので、早速試してみることにしました。

このようにデジタル化が進むのは、コロナのおかげですね。コロナの影響も悪い事ばかりではありません。

e-Taxのページで方法を確認し、スマホで入力

スマホは画面が小さいので入力がしにくいかと思っていました。でも実際に進めてみると、そうでもありませんでした。

今までは入力した情報を紙に印刷して、源泉徴収票などと一緒に郵送していました。

しかし、今年からは入力したデータの帳票を印刷したもののみを郵送すれば良くなりました。源泉徴収票などは送らなくても良くなったのです。

しかしながら、申告書を送ることは同じことで、結局、源泉徴収票などの添付文書がなくなるだけ。

これだけでも、税務署の処理する文書の量は格段に減りますので、業務の省力化はできますが、結局紙に印刷して送らなければならないということでは、申告する側には、あまり意味がないように思います。

会社で業務を行う場合、文書の印刷は、情報漏洩の可能性が高まりますので、よほどのことがない限りしません。

せっかく、国税庁のサーバーに直接入力を行うにもかかわらず、それを印刷して送るのはなぜでしょう。

マイナポータルに登録

e-Taxを使用して申告するためには、マイナポータルへの登録が必要です。

確定申告で使用するかどうかに関わらず、本人確認の手段として、今後行政機関が様々な局面で使用すると思われるので、早く登録をした方が良いと思います。

確定申告について言えば、証明書類を写真撮影で読み取る、ということが、強調されていますが、源泉徴収票以外は手で打ち込むことになるので、結局今までの申告時の手間とほとんど変わりはありません。

とにかく様々な手段を利用して、マイナンバーカードを普及させたいだけであることが、ここから透けて見えます。

マイナンバーカードは便利で使い勝手が良いので、持ちたがらない人が多いのはなぜだろうと、個人的には不思議で仕方がありません。

新しいテクノロジーを追いかけないと、それを利用した次のサービスを利用することができない。

そのために多くの税金がまた費やされることになります。

いまだにガラケーからスマホに移行できない人がいると、その分だけ、日本が沈んでいきます。

確定申告の手間については昨年までとあまり変わらない

保険料や寄付金の証明書等は、直接国税庁と各金融機関等とで確認できるようになっているので省略できるようになった、ということなのかもしれませんが、これも以前から行われていたはず。

前例踏襲で、無駄なことでも、省略すると何か問題が起きた時に困る、という心配から、紙での運用を続けているのでしょうか。

スマホで簡単にできる、と言われて、やってみたけれど、なんだ、ほとんど去年までと変わらないではないか、というのが正直な感想でした。