夜の過ごし方
都心から郊外へ引越ししたら、夜何をして過ごそう。そんなことを引越し前にいろいろ考えていた。
まず、仕事が終わり家に帰る。家に着くのは19時前。それからお風呂に入るともう外に出たくなくなるので風呂には入らない。
例えば、風呂に入るとその後はいつものお決まりのパターン。ビールが飲みたくなって、ついつい2缶くらいあけてしまう。
食事をして満腹になると、だんだんと眠気が増してくる。ソファーに座り、テレビをつけて、ニュースを見る。ニュースは見ているようで見ていない。いつの間にやら瞼が重くなり、起こされる。
眠ってるよ。妻が起こしてくれる。
iPadで新聞を読んでみる。テレビを見るよりは能動的。少しは頭を使うせいか、テレビよりも内容が頭に染み込んでくる。
それでも寝る服装でいるせいか、気分は弛緩している。ダボダボの服のせいか、気分もダブついている。
眠ってるよ。再び妻に起こされる。もう寝たら。これを毎日繰り返す。なんともったいない時間の使い方だろう。
都心にいた時は、六本木ヒルズまで歩いて行ける家だったので、プライベートライブラリーの会員になった。スポーツクラブと同じくらいの月会費を払い、時間があるときは毎晩通う。
スポーツジムの代わりに通う。脳トレジムのようなものだ。
最新刊が書棚に並ぶので、とても刺激的だ。書店で買うのとどちらがお得かと言えば、わからない。多い月は一月で50冊くらい目を通したが、通わなくなると月20冊程度。全部完読するわけではないので、比べることはとても難しい。本を買うというよりは、そこで読むことに集中する時間と空間を買う、という感じ。
10時くらいまでいて、家に帰り、風呂に入って11時頃寝る。これを繰り返していた。
郊外に来て、ライブラリーに通わなくなったので、風呂に入ってビールを飲んで眠くなって寝る、ということをまた始めてしまった。
これではいかんと思い、近くの公営プールに数日通ってみた。体を動かすことは気持ちいい。久しぶりに泳いだ。しかし、急に始めたせいか、すぐに腰痛になってしまった。
仕方ないので、プール通いはしばらくやめることにして、さて何をするかと考えている。
駅の周りのスタバやドトールに行こうかと思ったが、パソコン広げた意識の高い方達が陣取っているので、なんとなく敷居が高い。マックやファミレスでおじさんが1人本を読んでいるのもなんだか侘しい。
結局行くあてもなく、ショッピングセンターのベンチに座り、この文を打ち始めた。
外にいるから眠くはならない。エアコンが効いているので、居心地も良い。でも。毎日こんなことしてて良いのかな。まだどうするかは決めかねている。