プリンターはインクジェットとレーザーの併用がいい
プリンターが壊れたと思って、思い切ってレーザーを買ってみたら、インクジェットが数日後また動き出しました。併用してみると実に快適。家で使うのはインクジェットと決めつけていませんか。両方使ってみて、わかったことをまとめます。
目次
インクで儲けるビジネス
マーケティングの教科書に、典型的な例としてでてくるのが、プリンタービジネス。インク商法とも呼ばれていますが、本体価格を下げる代わりに、インク代を高めに設定して、繰り返しインクを購入してもらう、というビジネスモデルです。
量販店の特売品で安い!と思って、数千円のプリンターを買ってはみたものの、年に数度買うインク代のほうが、本体代よりも高くなります。
おまけに、インクが切れたときは、印刷しなければならないとき。ということで、すぐにインクの交換ができるように、黒とカラーの予備を一つずつ引き出しにしまっておく、というのが、各ご家庭でもよくある状況ではないでしょうか。
最近は、大容量のインクジェットプリンターも出ているようです。
でも、うちの場合、いまのところ予備のインクも買ってあるし、当分買い換える予定もない。でも次のインクが無くなったらどうしようかな、とお考えなら、このタイミングでレーザープリンターとの併用をはじめるのがいいかもしれません。
家でインクジェット、会社ではレーザー
レーザープリンターのカラー複合機となると、高いし、大きいし、そんなに使わないし。場所ばかりとるので、家に置くのには大きすぎると思っていました。
結局、学生の頃に買った初プリンター以来、数十年にもわたり、インクジェットプリンターを使ってきました。
もちろん仕事場では、レーザープリンターを使ってきましたので、その速さ、紙ににじまない感じはよく知っていました。
でも、何しろレーザープリンターの値段は高すぎて、大きさもさることながら、家で使うことなど考えたこともありませんでした。
動かなくなると買い換えてインクを捨てる
結局、二、三年でプリンターが動かなくなると、新しいプリンターに買い替えて、その都度、それまでのインクを捨てる、ということを繰り返してきました。
リサイクル品のインクを買ってみたこともありましたが、印刷の仕上がりが美しくないように感じました。
また、インクの詰め替えのとき、私が不器用なせいか、手が小学生の習字の時間の直後のように、まっ黒になったことがあったので、それ以来、インクは常に純正品を買い続けてきました。
そのインクも、色によって分かれていたり、カラーと黒の二種類だったりと、機種によって異なり、買い替えのときに、たまたま二、三年前の機種が残っていれば、家にあるインクをそのまま使えたこともありました。でも、たいていの場合、インクも新機種に合わせて一新され、新品なのに捨てざるを得ないという、まったくもって時代に逆行した、エコでないプリント生活を送ってきました。
キャノンかエプソンか、はたまたブラザーか
そうなると、たいていの場合、キャノンかエプソンかという選択となり、十年くらい前までは、エプソンを使っていたのが、ここのところはキャノンを使い続けています。
ブラザーという選択肢もあったのですが、私は昭和生まれなもので、ミシンの会社というイメージが強くて、なかなかプリンターのメーカーとして選ぶことに、躊躇がありました。
ブラザーはミシンメーカーからの脱却を図り、見事にプリンター事業を成功させたことで、有名ですから、その信頼性はよく理解していました。
しかしながら、ソニーの作ったカップヌードルがあったとしても、あまり食べたいと思わないのと同じで、ミシンのブラザーの作ったプリンターを買おう、という気分にはなかなかなれませんでした。
インクジェットが壊れたので思い切って白黒レーザーを買った
しかし、キャノンのインクジェットプリンターが、突然壊れて動かなくなりました。秋ごろだったかと思います。もうすぐ年賀状の季節です。インクも黒とカラーの二種類二つずつ予備がありましたので、このインクの使えるプリンターを探さないと、と思い、すぐにアマゾンで調べ始めました。
プリンターが壊れたり、インクが無くなったりするとき、というのは、ほとんどの場合、使用しているときです。つまりいまこのときに必要な場合がほとんどです。
このときも、子供が大学で出された課題を印刷しようとしたときで、すぐに印刷して大学に提出しなければ単位が危ないというときでした。
アマゾンで検索してみると、上部にはインクジェットが並んでいます。
上から順番に、キャノンで、いままでと同じインクカートリッジが使えそうなのはないかな、とみていたところに、ブラザーの白黒レーザープリンターが紛れ込んできました。
一万数千円です。安い。インクジェットと変わらない値段です。でも、白黒です。
ちょうどその頃、電子書籍を作成しているときでした。電子書籍と言っても、校正は紙に印刷してみないと、見落としが発生します。なので、紙に印刷するのですが、数百枚にもなるので、インクジェットだと時間が掛かるし、インクが高い。
年賀状のことも考えました。そろそろ年賀状もやめていいのではないかな、というのが、最近の気分です。フェイスブックやラインで友人たちとはつながっているので、年賀状もそこでつながっていない人たちだけでいいのではないかな、となれば、わざわざ印刷しなくてもいいし。
とそこで、私は思い切った行動に出ました。ポチッとブラザーの白黒プリンターを買ってしまったのです。
なぜかまた動くようになり二台置きで実に快適
白黒レーザーは、実に快適。ワイファイでつながっていますので、一度設定をすれば、アイフォンでも、パソコンでも印刷ボタンをクリックすれば、スリープ状態から自動的に起動して、ジャーっという感じで数秒で印刷開始です。
それまでのインクジェットだと、フタを開けて、紙をセットして、電源を入れて、インクジェットのプリンターヘッドが動いて、印刷できる状態にセットアップされてから印刷ボタンを押す、といった儀式が必要でした。
もちろんこれは機種によって違いますので、儀式のいらないフランクなつくりのインクジェットプリンターも、もちろんあることでしょう。しかし、わが家のキャノンプリンターは、そんなプロトコールを要求してくる真面目な外交官のようなプリンターでした。
ところが、購入した直後、これどこでコピーできるの、と子供に呼び出され、出来ないよ、と言ったところ、つかえねっ、といって舌打ちされました。
なんでこんなの買うの、というので、コピーはとなりのローソンでしてきな、と言ったところ、壊れて放置されていたプリンターを、がさがさといじり始めました。
電源を入れると、いつもの一連のプロトコールを始めます。最後モーターがうなり、ジージージー、ジャン!、といったセットアップ完了の機械音がなると、あたかも使うことができそうな雰囲気です。
天板を上げて、紙をセットして、コピーボタンを押すと、まばゆい白い光を天板の隙間から照らしながら、課題のプリントがコピーされてでてきます。
これ壊れてないじゃん、と言って、プリンターは元あった場所に置き去りに。かくして、レーザーとインクジェットの二台が可動することとなったのでした。
場所をとることだけが難点
二台置きは実に快適。白黒印刷は、レーザープリンターで行い、コピーやカラー印刷が必要なときだけ、インクジェットを使う。
こうすれば、いままでのインクジェットも当面の間、使うことが出来ます。以前壊れたと思ったときの原因が不明なので、また突然動かなくなるリスクはありますが、ほとんどの場合、レーザープリンターで事足ります。
レーザーとの併用なので、インクもほとんど使いません。買い置きしてあったインクも、当面使うことはないでしょう。このペースだと、あと数年は持ちそうです。
コストは劇的に下がる
レーザープリンターはトナーカートリッジが高いと思っていましたが、いまではひとつ九千円程度。
インクジェットのインクカートリッジと比べてみれば、コストパフォーマンスは高いと思います。
既に、本一冊分を数回校正するために印刷していますが、いまだにトナーカートリッジの交換は必要となっていません。
今まで使っていたインクジェットの場合、黒を大量に使えば、黒のカートリッジだけを交換すればよかったのですが、その分をまるごとレーザープリンターへ移行した感じです。
あとは、カラー印刷が必要なときだけ、インクジェットを使えば良いので、こちらのインクジェットも、壊れなければ、かなり長い間使い続けることが出来そうです。
年賀状、写真の印刷はどうするか
子どもたちが大学生にもなれば、一緒に出かけることも少なくなります。一緒に撮った家族写真を印刷することもほとんどなくなりました。
年賀状も昨年までは二百枚くらい印刷していました。ただ、それもうちが出すので送ってくださる方がいらっしゃるため。果たして事前に準備して送ってくださる方が一体何人いらっしゃることか。
何枚印刷すればよいのかわからない状況だったので、今年は元日まで印刷するのを待ってみました。すると、五十枚くらいの印刷になりました。うちが出すから、送り返してくださる方が大勢いらっしゃったことがわかり、少し反省とともに、ありがたいとも思いました。
子どもたちは年賀状は出さないといいます。おそらく、数年のうちに、年賀状の慣習は急激に廃れていくことでしょう。
固定電話もほとんど使うことがなくなりました。昨年は一度も使わなかったような気がします。
CDも聞かなくなったし、ものの寿命は、短くはかないものだと、わが身に重ねてしみじみ思う、今日このごろです。
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