一日一食

 ひと月ほど前から、一日一食にしている。と言っても、夜以外には何も食べない、ということではない。できるだけ固形物は取らないようにしている、といったほうが正確かもしれない。

 一日一食なんて考えたこともなかったが、ネットで偶然実践している人の記事を読んだ。他にもいるのかと、検索してみたら、思った以上に多くの人が行っているようなのだ。

 五十代に入ってから、なかなか体重が落ちなくなった。四十代までは、夕食のお米を一週間も抜けば、すぐに四、五キロ痩せた。ところが、五十代に入った頃から、食べなくても痩せなくなってきた。

 そんなとき、記事を見かけたのだ。タモリさんは、二十四時間テレビの間、何も食べなかった、という記事まであった。食べるとバテる、そうだ。

 これは今まで自分の中になかった発想だ。食べないとバテる、と思って、毎食毎食せっせと食べてきた。人並み以上。おそらく、一度に二人前は食べている。

   特にここ一年の間、通勤時間が往復三時間半もかかるようになり、朝走る時間がほとんど取れなくなった。食べる量は変わらないため、著しく体重が増えてしまった。

 身長百七十センチくらいのわが子の体重が五十キロ代後半。私は同じ身長で八十キロ代後半。お米の十キロパックを三つも常時持ち運んでいる計算になる。三つも持って歩き続けるなんてすごい無駄だ。

 私はすぐに実行に移した。

 まだ二週間ほどだが、少しずつ減っている。この週末は、土曜日に二十キロ、日曜日に四十キロも歩いたので、昼ごはんは食べた。まあ、その程度のゆるさだ。これで食べなきゃもっと減るのでしょうが、そこまでする性格ではないもので。

 結婚した頃の体重七十キロくらいまでは戻してみたい。あと十二キロ。それでも子どもたちより、十キロ以上重い。さてどうなることか。 

amzn.to