凍えるように寒い台湾のバスの中で温暖化問題を考えた
台湾は沖縄よりもさらに南にあるので、なんとなく、暖かい、というイメージがあります。
ところが、この師走の十二月に来てみれば、暖かいどころか、寒い。
数年前の秋、初めて台湾へやってきた時は、常夏の国という一方的な思い込みで、半袖のシャツしか持ってこなかったため、ひたすら寒さに震えておりました。
今回は長袖のシャツを基本に、防寒用のモンベルの超極薄軽量ウィンドブレーカーを常にポケットに忍ばせて歩いておりますが、これを常に着て歩かなければならないほど寒い。
東京と比較すれば、暖かいのでしょうが、おそらく東京の日中の日向よりは寒い。
本日は観光バスに乗り一日移動していましたが、このバスの中が、屋外よりも寒い。何やら、台湾には、暖房というものがなく、冷房しかないそうで、エアコンのスイッチを入れると、冷えるしか無いというのです。
そう言えば、思い返してみるに、ホテルのエアコンを三十度に設定したとしても、常夏の国の気温と同じ三十度とは程遠い、夏の軽井沢の涼しい風と同様の冷気が流れてくるだけで、温もりを感じさせる温風がまるで流れてきませんでした。
このような亜熱帯の地域が同じ緯度に帯状に、地球一周分続いていますので、温暖化によって、この帯状の地帯が南北に揺れることとなり、膨大な化石燃料が、無駄に消費されることになります。
冷房よりは暖房が欲しい凍えるように寒いバスの中で、地球温暖化対策の難しさを、ブルブル震えながら考えたのでした。