東海道五十三次18日間ひとり歩き Day18 草津ー大津ー三条大橋(京都) 40k

東海道五十三次 十八日目

 草津ー大津ー三条大橋(京都)

 歩行距離 四十キロ

 一日の歩数 六万一千二百六十八歩

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いよいよ最終日

   最終日というのは、常に意識がゴールに向いているので、その過程が疎かになる。とは言え、琵琶湖畔の草津から、県庁のある大津を通り、逢坂の関を越えて、京都へ入る過程は、何か特別にドラマチックな展開があるわけでもない。

 

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    朝八時過ぎに出発して最初に向かったのは中山道と東海道の分岐である追分。通勤時間帯のため、仕事に向かう人々が写りたくもないのに、写ってしまう。なので、なかなか良い一枚が撮れない。適当なところで諦めて南下する。

 琵琶湖畔

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    一旦、琵琶湖の最南部まで降りて、対岸に渡り、そこからまた大津まで上っていく。大津側からは、昨日ホテルの窓から見えた山々が同じように、でも小さく見えて、確実に京の都に近づいていることを確認する。

 

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   旧東海道は、湖畔ではなく内陸の道を通るので、少しの間、湖畔まで出て歩いてみる。朝から魚釣りをしている人が結構いる。

 義仲寺

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    大津市内の旧東海道に義仲寺があった。大津の義仲寺で松尾芭蕉は眠っている。

 

    旅に病んで

 夢は枯野をかけめぐる

 芭蕉

 

    日本中を歩き、最後は琵琶湖畔に眠った芭蕉。好きな旅に、その人生を生きたのだから、幸せな一生だったのだろう。

 

逢坂の関

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    大津市内を抜けると、坂が始まる。逢坂である。逢坂の関は百人一首の蝉丸の歌が有名だ。

 

    これやこの    行くも帰るも    別れては
 知るも知らぬも   逢坂(あふさか)の関

 蝉丸

 

    坊主めくりのとき、この蝉丸を引くと持ち札を全て失い負ける。なのでより印象的に誰もが覚えている。その蝉丸を祀った神社が、逢坂にある。実際蝉丸は逢坂に住んでいたという。

 

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   坂を上りきると、今度は下り坂だ。遠くに山が見える。その足下は京の町だ。

 

追分

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   やがて、京と奈良との分岐となる追分に到着。京方面に進む。高速道路を歩道橋で渡ると、京の町に入る。

 

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   東海道の出入口にあたる山科地蔵のベンチで一度、背中の荷を下ろす。琵琶湖畔からここまで座れるところがなかった。地元の人が、地蔵に手を合わせ拝んで行く。

 

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    しばらく家並みを縫うように歩くが、一度府道に出たあと、再び旧東海道は脇道に入っていく。その先は細い道が坂を上っている。また坂か、と思いながら、最後の坂だと言い聞かせながら上る。車一台がやっと通れる道を、宅急便のトラックが上っていく。そこだけを写真で見たら、京都とは思えない、山の中の一本道を進む。現在は広い国道が並行して通っているが、往時はこの細道が江戸と京を結んでいた。

 

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   そんな寂しい道も突然終わりを迎える。再び東海道と合流する。坂を上りきった後は、京の町に向かって降りていく。自転車が脇をすり抜け、かっ飛んでいく。地下鉄の駅が現れる。その先に、ウェスティンホテルが見える。そこを緩やかに曲がると、あとは最後のストレート。三条大橋まで、一直線だ。

 龍馬とお龍の結婚式場後

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    一つ一つ交差点を越えていく。途中、坂本龍馬とおりょうさんが結婚式を行なったお店の前を通る。

 

三条大橋 ゴール!

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    町の中心に近づくと、自分の出で立ちが気になり始める。一日歩いていると、汗まみれになる。汗のにおいが気になる。髪の乱れが気になる. 

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    信号をいくつも越え、ようやく三条大橋が見えてきた。

 

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   信号が青になる。横断歩道を大勢の人と一緒に渡る。ゴールだ。 

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橋から見た風景を撮る。

 

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    心の中に湧き上がる喜びが消えてしまわないように、写真を撮る。

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    十八日間。日数だけ数えると、随分と時間をかけたようにも思える。しかし、その一日一日は、ハプニングの連続だった。足裏がマメにやられ、靴を変えた。その靴もトレッキングシューズで、靴底が硬い靴だったので、腰を痛めてしまった。最終局面でノミの奇襲攻撃も受けた。満身創痍となりながら、でも不思議なことにやめようとは思わなかった。

 

 おかげさまで、無事ゴールすることが出来た。

   みなさんありがとう。

   Just done it  !

 

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東海道五十三次 十八日間 ひとり歩き: ロングトレイル 600キロ

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